むし歯の原因と予防

お口のこと

むし歯ってそもそもどんなものなの?

むし歯という言葉を聞いたことのない人はおそらくいないと思います。小さいころから歯を磨かないとむし歯になるよ!とか、むし歯になったら歯が痛くなるよ!とか言われたことあるのではないでしょうか。

ではむし歯はなぜできるのでしょうか。原因がわかれば対処法や予防法もわかりやすくなるのではないでしょうか。この辺のことを書いていこうと思います。

むし歯の原因


う蝕(齲蝕・うしょく)とは、口腔内の細菌が糖質から作ったによって、歯質が脱灰されて起こる、歯の実質欠損のことである。 歯周病と並び、歯科の二大疾患の一つである。 う蝕された歯は、う歯(一般的には虫歯)と呼ぶ。 う蝕が進行して歯に穴ができていることが目に見えてわかる状態になった場合、その穴をう窩と呼ぶ。


ウィキペディア(Wikipedia)

ウィキペディアの文章ですが、簡単に書くと、

むし歯とは口の中の悪いばい菌が作った酸で歯が溶けて穴があいた状態

ということです。”ばい菌が作った酸”がむし歯を作る原因ということですね。

むし歯の予防法

一般的な病気の場合、原因がわかればその原因を取り除くことで治っていくのですが、むし歯の場合それでは終わらないので、先にむし歯の予防法について書いていきます。

この図はむし歯になる原因が歯に影響を与えている状態を表しています。一つ一つ見ていきましょう。

歯質の状態

歯がどれくらい酸に強いかどうかということです。歯医者さんは多くの人の歯を削るという経験を積んでいます。その中で「硬い歯だな」とか「サクサク削れるな」とか人によって歯の硬さは違うというのを感じています。頑丈な歯の方はむし歯は少ないようです。反対にむし歯の多い方は歯が簡単に削れるように感じます。これは見ただけでははっきりわからないことですが、持って産まれた自分の体の状態なので、上手にお付き合いしていくしかないでしょう。

しかし、フッ素を使うことで歯の表面を強くして、酸に抵抗することができます。

食生活習慣

悪いばい菌、いわゆるむし歯菌ですが、彼らも生命維持活動をしています。その結果、酸ができて歯に作用することでむし歯になるのです。「僕らはただ生きているだけなんだ」と思っているかもしれないですね。けど、彼らの生命維持活動が私たちの大切な歯に悪い影響を及ぼすようだと困りますね。ということで何とかしましょう。

どんな生物でも栄養がなければ生きていくことができません。菌によっては鉄を分解する者もいたりしますが、むし歯菌の場合は糖分を栄養にしています。なので、糖分を口に入れなければむし歯菌は活動できません。しかし、人間も糖分を栄養にしていますので、全く糖分を摂らなければ人間も倒れてしまいます。全く摂らないわけにもいかないので、適度にという表現になるのですが、一度にたくさんの糖分を摂るより、少ない量でも小刻みに摂る方がはるかにむし歯になりやすいです。日常的に缶コーヒーやジュースを飲んでいる方はかなりむし歯菌を元気にしています。

むし歯菌


ストレプトコッカス・ミュータンス(英語: Streptococcus mutans)は、グラム陽性で通性嫌気性のレンサ球菌の一種である。ヒトの口腔内にも存在し、う蝕(むし歯)の原因菌のひとつである。1924年にJ Kilian Clarkeによって発見された。

ウィキペディア(Wikipedia)

先ほどから出ているむし歯菌。糖分を栄養にして生きていてその結果酸を作ってしまう歯にとっては困りものなんですが、お口の中で漂って存在している個体は少ないようです。大部分は歯垢の中に存在していて、歯にくっついています。


歯垢(しこう)とは一般に歯牙表面に付着した黄白色を帯びた粘着性の物体のことを指す。 食事の後8時間で食べかすの中で細菌が増殖して歯垢になる。 厳密には歯牙との接触面は獲得被膜(ペリクル)と呼ばれる被膜で覆われており、その上に形成されたものが歯垢である。

ウィキペディア(Wikipedia

また新しい言葉が出てきました。これもまた簡単に書くと

むし歯菌などの菌が歯の表面について増殖したもの。

です。歯垢の中にたくさんの菌が存在し、酸を作り、歯垢がくっついている歯の表面がその酸に溶かされてむし歯になるということです。

むし歯菌が少なくなればむし歯になりにくくなります。しかし、その方法は消毒薬で口の中を消毒するという方法ではなく、歯にくっついた歯垢を取り除くという方法でないと効果的ではありません。その方法というのが回りくどくなりましたが、”歯みがきをしましょう”ということなのです。

放置時間

歯垢の中の菌は時間とともに増殖します。歯磨きをしない時間が長くなるほど菌が増えて酸がたくさん作られます。また、歯の表面は長時間酸に晒されるのでどんどん溶けていき、やがて穴が開きます。穴の中にさらに歯垢が溜まりむし歯が進行するという悪循環となります。

この悪循環を断ち切るために「食事をしたら早めに歯磨きをしましょう」ということが言われるわけです。 食後3分もすればお口の中は菌によって歯が溶けやすい酸性になります。酸性の時間が長いほど歯が溶け出し、むし歯になってしまいます。歯みがきする事で、お口の中は中性に戻ります。 歯みがきまでの時間が短いほど、むし歯になりにくいという事です。

まとめ

むし歯予防には歯を強くするためにフッ素塗布やフッ化物洗口、フッ素入り歯みがき剤でフッ素を使い、糖分を時間を決めて摂取して間食はせず、すぐに歯みがきをして歯垢を除去することが基本となるでしょう。ごく当たり前に言われていることだと思うかもしれませんが、これが王道だと思います。楽をして「これだけでむし歯にならない魔法の方法」というものは無いです。

元々歯が強い人や、お口の中にむし歯菌が少ない人のようにむし歯リスクの少ない人と、逆のむし歯リスクの高い人が同じ方法でむし歯が予防できるわけではありませんが、基本を守ってその後に応用がありますので、安易な方法に頼らないようにしましょう。

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